静けさに、泊まる。
minpaku

数日だけ、その町に住む。

一軒家、マンション、個室、シェアルーム。

どれも、誰かが暮らしていた家。

静かな町、静かな宿。

観光地の喧騒から、少し離れたところに。

暮らす。

ホテルではない、家でもない。数日だけ、その町の誰かの家に泊まる。

静けさは、音がないことではない。

町の朝のささやきが聞こえる場所。

自分の足音に気づく廊下。

風が木と話している窓の外。

それを静けさと呼ぶ。

ホテルでもなく、家でもない。

ロビーはない。フロントも、朝食会場のざわめきも。

かといって自分の家でもない。見知らぬ天井を見上げ、誰かの本棚を眺める。

その「間(あわい)」に minpaku はある。

余白のなかに旅は戻ってくる。

観光でなく、訪問でもない。数日だけその町に住む。

コンビニの場所を覚え、朝食のパンを選ぶ。夕暮れの光を窓から眺める。

予定も装飾も、詰め込みすぎない。

余白のなかで旅人は自分に戻る。

ホテルでもない、家でもない。

数日だけその町の誰かの家に泊まる。

それを minpaku と呼ぶ。

民泊 / minpaku ── 日本の、余白を旅する。